最近、建築業界では材料費の高騰や人件費の上昇などを背景に、業績が悪化し、倒産件数が増加しています。
さらに、住宅価格も年々上昇しており、マイホームの取得が家計を圧迫する時代になっています。
こうした背景の中で、前払金を支払うことは、非常にリスクが高いと感じています。
本記事では、同じような被害に遭わないために、私の実体験をもとに「前払金リスク」を低減する方法を紹介します。
信用調査会社で相手の信用情報を入手する
最も確実なのは、帝国データバンクや東京商工リサーチなどの信用調査会社から、工務店の信用情報を取得することです。
ただし、これは個人での取得は費用が高く、やや上級者向けです。
ニフティの「信用情報横断検索:@niftyビジネス」でチェック
信用調査会社が難しい場合は、ニフティの信用情報横断検索などを活用すると、簡易的な信用度の確認が可能です。
住所や社名を入力するだけで、ある程度の情報が得られるため、手軽にリスクチェックができる方法としておすすめです。
完成保証に加入する(工務店に加入を依頼する)
前払金リスクを大幅に下げるには、住宅保証機構などが提供する「完成保証制度」への加入が有効です。
- 保証料は高額で住宅費用に上乗せされる
- 工務店が完成保証に加入できないケースもある(審査落ちの可能性)
もし工務店が完成保証の加入を断ってくるようであれば、契約を慎重に検討すべきサインになると私は思います。
完成保証に入れるかどうか自体が判断材料になります。
契約書を弁護士にチェックしてもらう
我が家の場合、契約書はA3サイズのワンペーパー1枚のみでした。
今思えば、数千万円規模の契約にしては簡素なものでした。
契約前に弁護士にチェックしてもらうことを強くおすすめします。
弁護士保険に加入しておく
トラブルが起きて訴訟になった場合、弁護士費用は非常に高額になります。
特に建築トラブルは請求額が大きくなるため、それに応じた費用が発生します。
そのため、弁護士費用の一部をカバーしてくれる「弁護士保険」に事前に加入しておくと安心です。
我が家は「怪しい」と思った段階で保険に加入しましたが、
契約後だったため保証の対象外となってしまいました。
弁護士保険に加入するなら、住宅契約前がベストタイミングです。
まとめ:リスクを「見える化」してから契約を
これからマイホームを建てる方へ。
- 高額な前払金はそのままリスクです
- 工務店の経営状況や契約内容を「信じる」だけでは危険
- 調べる・確認する・備えることで、リスクは軽減できます
私のような失敗を一人でも減らしたいという思いで、この記事を書きました。
どなたかの参考になれば幸いです。

